カバラット・シャバットのセレモニーは、週日から安息日へと移り変わる日没のかなり前に始まります。伝統的に安息日の準備のためには、多くのことに注意が払われます。すべての家事は事前に完了しておくのです。安息日が始まる前に入浴し、お祝いの服を着るのが通例です。ラビ・ハニナがシャバットの服を着て、シャバットの始まる日没に、「シャバットの女王を迎えさせ給え!」と叫び、ラビ・ヤンナイがその時にお祝いのローブを着て「さあ、花嫁よ来りませ。花嫁よ!」と叫んだとタルムードは語っています。
《シャバット・キャンドル》
ユダヤ人の伝統によれば、キャンドルに火をつけることは女性の特別な任務とされています。
金曜の日没が近づくと灯されるキャンドルは、安息日の到着を知らせる伝統的なしるしです。
私たちは世界をほんのり明るくします。キャンドルだけでなく、私たちを守り、新しい週を備えてくださった神に感謝をします。そして、それらの祝福を他の人達と分かち合い、私たちの光を輝かせるのです。
《子どもたちへの祝福》
キャンドル点灯を済ませたあとの金曜夜、子どもがいる家庭では伝統的に、特別な祝福が提供されます。
神があなたを祝福し、あなたを守られますように。
神があなたに好意を示し、あなたに恵みを与えられますように。
神があなたに親切を示し、あなたに平和を与えられますように。
《ワインまたは葡萄ジュースの祝福(キッドゥーシュ)》
キッドゥーシュは、安息日を神聖な時間として印付けます。ワインや葡萄ジュースを飲む前に、祝福を暗唱します。
幸いなるかな、私たちの神である主は。宇宙の支配者であり、葡萄の実を創造するあなたは。
《パンを祝福する(ハモッツィ)》
パンを食べる前に、次の祝福が述べられます。
幸いなるかな、私たちの神である主は。宇宙の王であり、地からパンを生み出すあなたは。
ここで私が指摘しておきたいことは、安息日というユダヤ人の伝統を守ることについて、クリスチャンが義務を負う必要はない、ということです。
キリスト(イェシュア・ハメシア)にあって自由を得た信者として、私たちは(ユダヤ人であろうと異邦人であろうと)安息日を守るかどうかによって裁かれたりはしません(コロサイ2:16)。その代わりに私たちは、安息日の主イエス・キリスト(イェシュア・ハメシア)に従います。
そして私たちは、この忙しない世界においていつの日か、仕事や他の日常の活動について考えずに、彼お一人だけに専念したい、という願いを持っているのです。
Comentários