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  • Writer's picture ダビッド トゥルーベック

戦没者記念日


イスラエルでは、多くの家族がテロや戦争によって愛する人を失う経験をしています。それを覚えるのが戦没者記念(Yom HaZikaron)です。イスラエルの敵は今もその存在をないものにしようとイスラエルを脅かし続けています。様々なイスラム過激派のテロ組織が、イスラエルを潰そうといろんな戦争を企てイスラエルを攻撃しています。イスラエルが仕事や教育、様々な集会や結婚式、また葬式などの穏やかで普通の日常を過ごす一方で、敵は次のテロ攻撃やロケット弾、また世界がイスラエルを嫌うためのプロパガンダを準備しています。

 無差別の攻撃や、国境を破ろうとする者たちの攻撃によって命を落としたイスラエルの兵士たちは、イスラエルの地に葬られています。その為、殉死した兵士やテロ被害者たちを覚えるこの日は、国中が彼ら、彼女らを心に留めます。 そして、喪に服す多くの人たちは命を落とした兵士たちのお墓を訪れ、涙と祈りをもって彼ら彼女らへの敬意を表します。また、親戚や家族がもういない殉死した兵士たちの墓へは、直接その人達を知らない人も訪れ、その死を覚えます。それは、誰一人として国の為に命を落とした者が顧みられないという事がないようにするためです。

この戦没者記念日には二つのサイレンが国中に響き渡ります。一つ目はこの日の始まりを表すもので日没に鳴らされます。二つ目は日中に鳴らされ、人々が祈りをささげるひと時となります。サイレンは2分間鳴り渡り、その間イスラエル中が静まる時を持ちます。交通も商売もすべてが止まり、国全体で戦没者たちへの敬意を示します。今年は4月13日の日没からこの日が始まります。そして、その翌日14日の日没にその哀しみは喜びと祝いへと変えられます。そうです、イスラエルの建国記念日(イスラエルの独立記念日)です。イスラエルは自由を喜び祝う前に、その自由の為に戦い命を落とした人々を覚え敬うのです。

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