終末の時代におけるイスラエルの役割

最近、友人から受けた質問への私の答えが、あなたにとっても興味深いものだと思うので、この短い記事で友人から受けた質問と、私の答えを共有することにしました。

私の理解が正しければ、あなた（友人）は、艱難時代の焦点はイスラエルにあるので、非ユダヤ人ビリーバーは艱難時代の前に携挙されるのか、また、このことは置換神学が正しくないことを意味するのか、と尋ねているのだと思います。

キリスト教の教派や神学者によって、携挙に関する解釈が異なることに注意することが重要です。艱難時代の前にビリーバーが天に召されるという艱難前携挙の信仰は、いくつかのキリスト教教派が持っている見解の一つです。しかし、艱難時代の半ばや艱難時代の後の携挙といった考え方もありますね。

このことを踏まえて、携挙の問題は少し置いて質問の本質に迫り、終末の日におけるイスラエルの役割について簡単に説明したいと思います。

使徒の働きの中で、弟子たちはイエスに尋ねました。

「主よ、あなたがイスラエルに王国を回復（復興）してくださるのは、今です*か？」と。しかし、イエスの応えはこうでした。「それがいつとかどんな時かということは、‥父なる神がご自分の権威をもって定めておられることです。あなたがた（弟子たち）は聖霊によって力を受け、エルサレム、ユダヤ、サマリア、そして地の果てまで、証人となるのです」。

イスラエルへの王国の回復に関する弟子たちの質問は正当であり、イエスはそれを訂正されませんでした！つまり、イエスは終末の日にイスラエル王国が回復されることを肯定されたのです！しかし、弟子たちはその時期と方法について誤解していたのです。

イスラエルの民について言えば、神がイスラエルの民との契約を破棄していないことを認識することが重要です！イスラエルの民が信仰を持っていないからといって、神がイスラエルの民との永遠の契約を破棄すると考えるのは無理があります。もしそうだとしたら、私たちクリスチャンも信仰の旅路で多くの過ちを犯してきたのですから、それに対しても何の保証もないことになるのです。神はイスラエルの民に忠実であり続け、イスラエルの民との約束はすべて成就する。そして、ユダヤの民に対する神の約束の成就は、人類の歴史全体に影響を与えるのです。

使徒パウロがローマの信徒への手紙11章15節で書いているように、"彼ら（イスラエルの民）が拒絶されることが世と和解することであるなら、彼ら（イスラエルの民）が受け入れられることは、死者の中からの命以外の何ものでもないでしょう"。

ユダヤ民族が一時的に眼を閉じられたことは世に祝福をもたらしましたが、ユダヤ民族の受け入れは死者からの復活をもたらすのです。使徒パウロが強調したのはまさにこのことです。これこそ、私たちがメシアであるイェシュアの再臨に抱く希望なのです。

このことは、イエスが十字架につけられる前にエルサレムの住民に語った言葉と一致しています。「主の名によって来られる方は幸いである」と彼らが言う時まで、彼らの家は荒れ果てたままにされるのです。

つまり、エルサレムのユダヤ人住民がメシアの再臨を叫び求め、メシアを認めるとき、イエス様は再臨されるのです。私たちは皆、この栄光の日を待ち望んでいるのです！

このことは、使徒パウロがローマ人への手紙（ローマ11:15）で書いていることと一致しています。"彼らの拒絶が世と和解することであるなら、彼らの受け入れは死者からの命以外の何ものでもないでしょう"。ユダヤ民族が一時的に目を閉じたことは、世界にとって祝福でしたが、イスラエルが受け入れられることによって死者からの復活がもたらされるのです。それが、私たちがメシアであるイェシュアの再臨に抱く希望です。

キリストの再臨は、イスラエルがキリストに立ち返ることに依存しているのでしょうか？　神は主権者であり、ユダヤ人を含む人間たちに依存することはありません。しかし、イエスの再臨はユダヤ人の悔い改めと関係があるのでしょうか？　絶対にそうです！そして時代のしるしの一つは、イスラエルの人々がイスラエルの地に戻ることです。神の計画の次の段階は、ユダヤ民族の霊的再生であり（ゼカリヤ12:10-14）、その後、メシアが力と栄光をもってオリーブ山に来られ、御国を地上に樹立されるのです（ゼカリヤ14:3-5）。

すべての民を弟子にしなさいという神の命令には、ユダヤ人も非ユダヤ人も含まれています（マタイ28:19）。どこの国でも伝道活動が不足していますが、私たちは特にユダヤ人の伝道活動でそれを感じています。私たちはイスラエルの地から福音を受け取りました。教会として、ユダヤ人が自分たちのメシア（キリスト）を発見するのを助けることによって、イスラエルの地に福音を持ち帰る積極的な役割を果たすことは、私たちの責任です。神はユダヤ人と全人類のために具体的な計画を持っておられ、私たちの行動を通して、その計画の成就に一役買うことができるのです。私たち一人ひとりには目的があり、偶然ここにいるわけではありません。神は私たち一人ひとりにユニークな計画を持っておられるのです。したがって、私たちの周りで起こることをただ受動的に観ていることが重要なのではありません。そうではなく、積極的に参加し、神の召命を受けて、イスラエルとすべての国々に対する神のご計画に参与すべきなのです。✨クリスチャンとしての私たちの役割は、ただ待つだけでなく、イスラエルの人々と共に祈り、福音の伝道を支えることです。祈りと支援を通して、チョーズン・ピープル・ミニストリーズ・ジャパンの働きに参加してくださる全ての方々に感謝しております。そうすることによって、皆さんはイスラエルの民に対する神の中心的なご計画に参加し、神の究極的な成就の一部となっておられるのです。