2024年のイスラエル独立記念日（ヨム・ハーツマウト）は、5月13日の日没から5月14日の日没までです。
ヘブライ暦は太陰太陽暦であり、太陽と月の周期に基づいています。一方、西暦（グレゴリオ暦）は太陽暦です。そのため、聖書やイスラエルの祝日の日付は、西暦との関係で毎年変わります。
イスラエル独立記念日は、1948年に近代国家イスラエルが建国されたことを記念する日です。この出来事は、離散したユダヤ民族が再び自分たちの土地へ帰るという聖書の預言（イザヤ11:11、43:5-6）が、前例のない奇跡的な形で現代に成就したものです。
【イザヤ11:11-12】その日、主は再び御手を伸ばし、ご自分の民の残りの者を買い取られる。彼らは、アッシリア、エジプト、パテロス、クシュ、エラム、シンアル、ハマテ、海の島々に残っている者たちである。主は国々のために旗を揚げ、イスラエルの散らされた者を取り集め、ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる。
【イザヤ43:5、6】恐れるな。わたしがあなたとともにいるからだ。わたしは東からあなたの子孫を来させ、西からあなたを集める。北に向かっては『引き渡せ』と言い、南に向かっては『引き止めるな』と言う。わたしの息子たちを遠くから来させ、娘たちを地の果てから来させよ。
イスラエルの記念日
多くの方がご存じないかもしれませんが、イスラエルの独立記念日の前日には「戦没者追悼記念日（ヨム・ハジカロン）」があります。ヘブライ歴イヤル月の4日には、イスラエル全土で、国を守るために命を落とした人々（戦死した兵士や、テロ攻撃からイスラエルを守るために命を捧げた人々）を追悼します。
戦没者追悼記念日と独立記念日が隣接しているのは一見奇妙に思えますが、実際には、これは美しく、そして意味深い組み合わせです。ユダヤ人の国家という大義のために命を捧げた兵士たちがいなかったら、イスラエルは再建されることも、存続することもありませんでした。建国以来、イスラエルはテロリスト集団による絶え間ない残忍な攻撃に直面し続けています。国を守るために自己犠牲を払った兵士たちがいなければ、イスラエルは今日存在していなかったでしょう。
まず、イスラエルは戦死者を追悼することから始めます。そして、彼らの犠牲によって成し遂げられ、維持されている功績を称えます。
厳粛な日
2024年のメモリアルデーは、5月12日（日）に始まり、翌日の日没に終わります。テレビチャンネルは24時間、イスラエルの独立記念日とそれ以降に亡くなった兵士やテロリストの犠牲者の名前を映し出し、彼らを追悼します。
これはイスラエル特有の方法で、すべての人が重要であり、それぞれに名前があり、それぞれの人生が存在していたこと、そして悲劇的な方法で失われた無数の命があったことを思い出させるものです。この日は『悲しみと追悼の日』とされ、文字通りすべてのイスラエル人にとって個人的に深く関わりのある日です。
ヨム・ハーツマウト - イスラエルの独立記念日
厳かなメモリアルデーの翌日にあたるイスラエルの独立記念日は、イスラエルの自由と国家としての成就を祝う喜びに満ちた祭典です。
『その成就は本当に驚異的です。建国からわずか1世紀未満で、イスラエルはこの地域で唯一の近代的かつ繁栄する民主国家となりました。ほぼすべての国際的な指標で、特にその小規模な国土を考えると、イスラエルは何世紀にもわたって存在している国々と肩を並べています。建国以来絶えず直面している安全保障上の脅威を考えれば、その成果にはなおさらの驚きと敬意が湧きます。その脅威の多くは建国初日から始まっています。』（引用：reformjudaism.org）
喜びの日
この日、主要都市ではパレードや国旗掲揚、無料公開ショーが開催されます。家族連れはハイキングやピクニックを楽しむことができます。祝祭のクライマックスでは、聖火の点灯式が行われ、文化、科学、芸術、人文科学に独自の貢献をしたイスラエル人に「イスラエル賞」が授与されます。
イスラエルが今日、国家として存在していること自体が奇跡です。これは神の計画であり、神が選んだ民を守る証でもあります。日本のクリスチャンのように、私たちもユダヤ人と共に喜び、「イスラエル、独立記念日おめでとう！」と祝福を送ることができます。
チョーズンピープル・ミニストリーズ・ジャパンをはじめ、日本と聖地イスラエルのユダヤ人・イスラエル人コミュニティのために尽力してくださる皆様に、心からの感謝を表します。皆様の祈りと献金によるご支援に、深く感謝いたします。
Commentaires